プロフィール

相原 利之(あいはら としゆき)
日本サポートシステム(JSS) 加工部

1999年9月入社。幼少期はプレス工場を経営する家庭に育つ。工業高校を卒業後は、日本工業大学のシステム工学科に進学。一度は教師を目指すものの、教員免許が取得できず断念。卒業後はプログラミングの会社に就職するも、数年で転職。その後、縁あってJSSに入社。プライベートは奥さんと娘2人(24歳の長女と高校1年生の次女)の4人家族。イバライガーというローカルヒーローが好きで、以前は次女とよく見に行っていたが、中学で吹奏楽部に入ってからは一緒に出掛ける機会も減ってしまい…。寂しさを癒してくれるのは、愛猫の「ミィ」。この家族で唯一の味方(オスなので)と戯れることが、なによりの楽しみ。

プレス機の音が、子守唄替わりだった。

父がプレス工場を経営していたこともあり、子どもの頃からものづくりは身近な存在でした。玄関を抜けるとプレス工場があって、そこを通って家に入る。そんな家だったので、工場は格好の遊び場だったんです。プレス機から聞こえる「ガタン、ガタン」という音が妙に心地良いというか、しっくりして。私が赤ちゃんの頃からやっていたので、プレス機の音が子守唄替わりだったのかもしれませんね(笑)。小学校に入ってからは、プレス屑を箱いっぱいに集めて父に持っていくと「はい、100円」なんてお小遣いがもらえたりして。部品の並び替えなどを手伝わされたりしたこともありましたが、不思議とイヤだとは思いませんでした。そう考えると、ものづくりのDNAが染み付いていたのかもしれませんね。私自身ものづくりに長く携わってきましたが、父には職人として敵わないなぁといまでも思います。父は他界していますが、私がいまの仕事に就いたとき、いろいろと心配してくれて、会った時には「うまくやっているのか?」と声を掛けてくれていたので、喜んでくれていたのかもしれませんね。

ものづくりが大好きです。
システムでも、モノでも。

大学時代はシステム工学科でプログラミングを学びながら、無線部に所属していました。無線の面白さは、知らない人とコミュニケーションがとれるところ。私は国内だけでしたが、仲間のなかには世界に繋げて、モールス信号などでコミュニケーションを取る人もいましたね。大学2年、3年の時に無線コンテンストで日本一になったことは、ちょっとした自慢です(笑)。卒業後、新卒で入社したのは東京にあるプログラミングの会社。転職の際、プログラマーを続けるという選択肢もあったのですが、なかなか難しいものがあり、「ならばいっそのこと」と製造業にチャレンジすることに。元々ものづくりは好きだったので、それがシステムなのか、モノなのかというだけなので、とくに不安は感じませんでしたね。あ、でもその会社はJSSではないんです。JSSとの出会いはその少しあと。その会社で事業縮小があり、その際に声を掛けてくれたのがJSSだったという訳です。

約20年経ったいまでも、
変わらず没頭しています。

今年で入社20年になります。現在は加工部に所属しており、機械を使って細かい部品などの加工を行っています。この仕事は、やればやるほど奥が深い。面白いですね。ただ、私が思うこの仕事の面白みは、他の人とはちょっと違うかもしれません。というのも、普通の人は「図面と同じものができた」や「きれいに仕上がった」という部分に面白みを感じると思うのですが、私は完成品に対してというよりはむしろプロセスの部分。「この図面をどんなプログラムを組み立てて加工したら、より良くなるのか、効率的になるのか」というのを考えている瞬間が本当に楽しい。もう20年近くやっていますが、飽きることがありません。あ、でも、もちろん考えたプロセスによってできあがった完成品を見た時はやっぱり嬉しいですよ。自分では気づいてないですが、もしかしたら(やっぱりこのやり方で正解だったな)なんて心のなかで思いながら、ニヤニヤしているのかもしれません(笑)。

仕事の面白さを、成長する喜びを、
次世代につなげていきたい。

ちょっと前までは、上層部に対する風通しは決していいとは言えない状態でした。ですが新体制となり、下からの風通しがよくなった分、今後はもっともっとよくしていきたいですね。社内のいい事も悪い事も、若手社員から社長まですべての人間が把握している。そんな状態を作っていけたらと思っています。そのためには、横のつながりの強化が不可欠。とくに加工部はシャイな人が多いですから(笑)。例えば、設計部門の人に「図面のここをこうしてほしい」とか「こう加工したけど、組み立てに影響ある?」と聞いてみたり、営業部に行って「こんな仕事がやりたいなぁ~」なんて逆営業をかけるのもいいですね。縦の風通しと横のつながりを柔軟にすることができれば、この会社はさらに大きく成長できると思うんです。私は昨年12月で52歳になりました。もう、私たち世代の時代ではありません。だからこそ、今後は下が育ちやすい環境を作ってあげたい。若い世代の社員たちが、どんどん発信しやすい環境を作ってあげたい。それが、私の使命だと思っています。

この仕事に向いている人とは、自分の意見を言える人。技術力や知識があるに越したことはありませんが、そこに関してはこの会社に入ってからでも身に付けることはできます。それよりも、間違っていてもいいから「こうだと思う」と自分なりに考え、意見することが大切。正直、言われたことを言われた通りにやるという人は、ものづくりの仕事には向いていない気がします。ここには、間違ったことを頭ごなしに怒る人はいません。間違っていたら「ここはこうだから、その考えだと間違いなんだよ」と、先輩が納得いくまで丁寧に教えてくれます。きっとここで出会えるはずです。あなたにしかできない、あなただからできる仕事に。一緒に頑張りませんか。