私たちのコネクテッド・エンジニアリングを最大限に活用した付加価値を日本から世界へ。

ファクトリービルダーとして、物流を含めた製造業のスマート工場化への取り組みを加速させます。 また、製造現場の中で培った知識と経験を生かし、地域のパートナーやチーム、ステークホルダーとの協働を通じて新機軸を生み出し、 製造業の社会的な課題解決に全力を尽くし、活気あふれる世界をめざします。

 
 
 

製造業が置かれている社会背景

 

「ものづくり産業」は、国内雇用や「貿易立国日本」を支えてきた日本の基幹産業です。1960年代から80年代にかけて、日本企業の画期的な製品は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われ、自動車や家電を始めとする“Made in Japan”製品は、その高い品質と性能に支えられて世界市場を制するほどの競争力を有しました。

そして、数次にわたる大幅な円高の進行にもかかわらず国内生産の拡大で輸出は伸張し続け、日本躍進の大きな原動力となりました。日本の優位性は「人」と「生産技術」と「開発技術」が支えていたといえます。

しかし、1990年代以降は日本経済がバブル崩壊後の長い低迷状態にいる中、新興国企業の躍進や競合製品同士の機能や品質の差がなくなり、日本が得意としてきた「高品質・高性能」に支えられた競争に対して、激しい価格競争が引き起こされるようになりました。さらに日本の人材不足は深刻で「人手」が多い後進国に追い抜かれてしまうのも時間の問題といえます。これが現在の日本の製造業が置かれている状況です。

そのため「人手」と「新しい生産技術」と「開発技術」で立ち向かう必要が出てきました。「新しい生産技術」とは、部分的ではない工場全体の自動化によって徹底的な効率と安定を追求し、全国のSIerの専門知識を繋ぎ合わせて日本全体の総合力として高められた技術のことをいいます。また、創エネと省エネによるエネルギーマネジメントで安定的なエネルギーを手に入れて安定生産に繋げることも重要になります。

それが目指すべき産業の姿 “コネクテッド・エンジニアリング”です。